接着治療?接着治療とは

接着治療とは

接着治療とは

「歯を抜きたくない」 「残せる歯は残したい」 

このようなことでお悩みの患者様の気持ちを大切にする、人と歯にやさしい治療が 「接着治療」 といえます。

接着治療は、歯質と人工材料を強力に接着する 「スーパーボンド(接着性レジン)」 を用いた、すばらしい治療法です。

  • 詰め物や被せ物、ブリッジやスプリント(動揺歯の固定)の治療
  • これまでは抜歯するしか方法が無いとされてきた、崩壊が大きく進んだ歯
  • これまでは抜歯するしか方法が無いとされてきた、縦に割れた歯の根の保存

眞坂歯科医院は、接着治療のパイオニアです

眞坂歯科医院の接着治療は、1980年に歯科用接着材を開発した東京医科歯科大学医用器材研究所教授(当時)の増原英一先生に、臨床試験を依頼されたことから始まり、歯科用接着材(スーパーボンド)の安全性を実証するとともに、接着材をベースにした治療法の数々を歯科医療界に発表・提言してきました。

眞坂歯科医院は、接着治療のパイオニアとして、歯科医療の能率化・合理化・省力化と、なによりも受診者の皆様に、安心・確実な治療を提供できるための研究を続けています。

1998年1月 朝日新聞 1998年1月の朝日新聞には、当院眞坂院長の接着治療の可能性と、接着材をベースにした接着歯学の最前線の動きが紹介されました。

当院の接着治療に関する 発表・文献

接着治療は「人と歯にやさしい治療」です

従来のむし歯治療と接着治療

従来は、詰め物の接着に 「歯科用セメント」 を用いていました。

しかし、歯科用セメントには接着機能がないため、詰め物が外れないようにするために歯に 「嵌め込む」 方法でした。小さなむし歯でも健康な部分まで大きく削る必要があったのはそのためです。

これに対して、「接着治療」 では、歯をなるべく削らず、今ある歯をできるだけ残して治療できることが大きな特長です。
強力な歯科用接着材を使用して、詰め物や被せ物をしっかりと 「接着」 しますので、従来の治療法と比べ、歯を削る部分が最小限ですみます。

これは、水分の多い口の中でも接着力が劣化しない 「歯科用接着材・スーパーボンド」 を世界で最初に開発した、増原英一先生ならびに中林宣夫先生の功績によるものです。

歯を大きく削り嵌め込んでいるだけ
従来の治療

セメントで嵌め込んでいるだけで、接着されているわけではないので、セメントが劣化して流れ出すと隙間ができてしまい、二次むし歯のリスクも高まります。

最小限に削ってしっかり接着
接着治療

接着治療では、詰め物や被せ物と歯を、強力な歯科用接着剤である 「スーパーボンド」 にて、しっかりと接着します。

優れた特性を持つ 「スーパーボンド」

「スーパーボンド」 には、様々な特長がありますが、例えば一般的な、保険治療で良く使用される、化学重合レジンとは異なり、

水分と空気の存在する “歯質界面から重合が開始する”

という特性があります。
これにより、乾燥の難しい生活象牙質でも、「安定した接着性」 と 「優れた封鎖性」 を発揮します。

中心部から硬化開始 少し縮む
保険のレジンの場合

水や空気のないレジン中心部から重合が進むので、窩壁部が最も遅く硬化します。そのため、歯質との間にギャップができやすくなります。また、水や空気と触れている部分は未重合層として残りやすい傾向にあります。

界面から硬化開始 ピタッとくっつく
スーパーボンドの場合

接着治療では、詰め物や被せ物と歯を、強力な歯科用接着剤である 「スーパーボンド 」 にて、しっかりと接着します。

「割れた歯」 「折れた歯」 と接着治療

歯を失う原因のほとんどは、「むし歯」 と 「歯周病」ですが、もうひとつ大きな割合を占めているのが 「歯の破折」 です。歯はとても硬い組織ですが、硬いだけに脆いところもあり、割れたり折れたりするトラブルが起きることがあります。

この歯の破折には、歯冠(口の中に見えている白い歯の部分)の破折と、歯根(歯の根の部分)の破折があります。

歯冠破折は、転んだりぶつけたりという事故で歯に強い外力が加わったことなどが原因で起きますが、歯根破折が起きてしまう原因には見逃せない深刻な問題が含まれているのです。

当院の会長である、眞坂信夫は、1998年の段階で、朝日新聞にて、 「これからは破折歯がどんどん増える」 という予測を述べ、その理由として、破折の原因のひとつが、従来行われてきた金属の支柱(メタルコア)と接着力のないセメントを用いた、いわゆる「さし歯」の治療法そのものにあると指摘しています。

今でこそ、新しい支柱材料や強力な接着材が実用化されていますが、従来の金属を支柱にした治療を行い、10年~20年を経過した方々には、加齢による象牙質の脆弱化も加わり、 「破折歯がどんどん増える」 ことが今まさに起きているのです。

一般的に破折した歯は抜歯の対象となっています。

しかし、接着治療の進歩により、割れた歯も抜かずに残せる場合が多くなりました。あきらめずに診断を受けることをお勧めします。

  • 歯根破折について
  • 破折歯の接着治療

進化する接着治療

接着治療に用いられる 「スーパーボンド」 は、歯はもちろんのこと、金属材料やポーセレン(セラミック製の歯科材料)との優れた接着性を持つだけでなく、歯髄や歯周組織に用いても害はなく、むしろ歯髄や歯周組織の治癒を促進させる優れた作用があることが、当院の眞坂院長や大学の病理学教室の研究によって明らかにされています。

これらの研究成果によって接着材の有効性が認められ、歯科治療に一大変革をもたらしたと言っても過言ではありません。

このような、接着を応用した治療法の研究や歯科材料の開発研究を 「接着歯学」 といいますが、この分野の研究は、基礎研究者・臨床研究者・歯科医師・材料メーカーなどが一体となって取り組んでいます。当院の会長である眞坂信夫が主宰してきた 「接着臨床研究会」 もそのひとつで、産学臨一体の研究成果として、2009年には従来の 「さし歯」 にあった問題点を解決することを目指して開発された新しい治療システム 「i-TFCシステム」 を発表しています。

接着治療は、受診者のみなさまに質の高い治療をお約束できる治療法です。

スーパーボンド 4つの特徴

i - TFCシステムについて